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No 103  怖い絵
CATEGORY : [雑学] 2008/08/01 23 : 22

皆様、絵画はお好きでしょうか。
私は絵心が全くなく、描いてもだめだし、名画を見ても良さがわからず
ちょっと美術館なぞに行って、素敵な時間を過ごすのに憧れて
行ってみたものの、よくわからないのであっという間に見終わったりして
挫折感を味わったりしていました。

しかし、最近「怖い絵」(中野京子著 朝日出版社)という本を
読んで、絵心がない私でも名画というのは背景や意味を知ると
格段に面白いんだなと思いました。

この本、中世の名画についての解説をしている本なのですが
タイトルの「怖い絵」という通り、パッと見ですでに怖い絵や
一見普通の光景に見えるけれど、その時代背景を考えると
深く怖い意味がある絵などについての解説をしています。

一つのエピソードを紹介します。

ドガの「踊り子」という有名な絵があります。

普通に舞台でバレエを少女が踊っていて、舞台の袖に男性が一人と
何人かの少女がいる、という絵で一見怖くもなんともない絵です。

しかし、この絵が描かれた時代の背景を知ると、その意味が
全然変わってきます。

この時代にはバレエというのはオペラの添え物という位置づけであり、
女性が働くことは卑しいこととされていたので、バレエのダンサー
というのは非常に身分の低い存在だったということなのです。

そして当時の批評家は「オペラ座は上流階級の男たちのための娼館」
と述べていたぐらいで、バレエというのは裕福な貴族が桟敷席から
踊り子を品定めして、自分の愛人としてパトロンにつく踊り子を探しに
くるような場所だったようなのです。

それを踏まえると、この一見普通に見える絵も、袖に立っている
男性はこの踊り子のパトロンであることがわかります。

また踊り子の首になにげなく巻かれている黒いリボンも、
パトロンの男性の黒い衣装と対応して、金持ちの男性による
首輪のような気がしてくる・・・

普通のバレエの光景の絵にここまで意味があるということを
知ると、突然興味深くなってきます。

その他、20枚の絵について、怖さを解説している本ですが
かなり面白くて一気に読むことができます。

感覚的に美しさをたしなむというのも、美術品の鑑賞方法だと
思いますが、理屈や時代背景を楽しむというのも非常に
興味深いですね。

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